5ページ 子どもも小さいためである。たとえば、家族の衣類は納戸にまとめて収納、着替えもそこで。納戸はデッキとも隣接し、洗濯物をすぐ取り込める。家事はもちろん、ふだんの動作がスムーズに行えることも、忙しい毎日では欠かせない。 もう一つ、奥さまのこだわりが間接照明だった。目につかない壁のニッチなどに照明器具がたくさん設置され、特定の場所をピンポイントで照らし出したり、ほのかな明かりが漏れたり。照明ひとつで部屋の表情に微妙な変化が生まれるおもしろさを、楽しんでいるようだ。 左官職が腕をふるい 味わいのある土壁に 1階は玄関を入ったところがLDK。明るく開放感があるのは、リビングの一部が吹き抜けで高窓から差し込んだ光が届くからだ。和室も一体になっており、上述した納戸へと続く。 一方、2階には寝室と子供室を配置。長いカウンターのあるホールは図書館をイメージした。 「家のなかに図書館をつくりたかった(笑)。家族が大きな机でそれぞれ勝手に本を読んだり勉強したり。広さの関係で無理だったけど、代わりにここができてよかったかな」(ご主人) 子供室も仕切らずホールとひとつながり。1階のリビングと別の、楽しい場所になっている。 とっておきの空間はほかにも。階段の
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