雑誌「チルチンびと」99号掲載 埼玉県 ㈲井上建築工業
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地域主義工務店の会…②134 広々とした敷地に建つ家の前には畑が広がり、背後には屋敷林が茂る。島村輝太郎さん・あかねさん夫妻は、「自然豊かな環境で子どもを育てたい」と、数年がかりで土地を探し、古家付き470坪の土地に出会った。あかねさんは「見に来た時は雑草だらけでしたが、ここなら畑もできるし、大好きな動物もたくさん来てくれそうとワクワクしました」と微笑む。 東京で会社勤めをしていた頃から『チルチンびと』を愛読していたというあかねさん。夫妻は土地が見つかると『チルチンびと「地域主義工務店」の会』に加盟する井上建築工業に連絡をとった。輝太郎さんは「まずはプランを出してもらったんです。他社にも声をかけましたが、話をするうちに、井上建築工業さんにお願いしたいと思うようになりました」と話す。「私たちにとって、家づくりは一生に一度のこと。じっくり進めたいと思い、社長と直接お話しできる井上建築工業さんがいいな、と」(輝太郎さん)。 所沢市に本社をおく井上建築工業は、地元・埼玉の県産材を中心に、無垢材を使った家づくりを行う地域工務店だ。社長の井上泰一さんは架構が美しい大空間に家族の笑顔があふれる念願の里山暮らしを叶える住まい施工= ㈲井上建築工業埼玉県 島村邸島村さん夫妻が長年憧れた、里山での暮らし。自然に囲まれた広い敷地を手に入れた夫妻は、地域の工務店・設計者とともに、木のぬくもりあふれる住まいを実現した。写真=畑 耕文=上野裕子1421 通りから畑越しに家を見る。菜園の手入れは夫妻で行っている。広い敷地には、タヌキやキジ、ハクビシン、アライグマなどがやって来るそう。 2 左から、設計士の新田浩司さん、島村さん一家、井上泰一社長。  3 軒下には干し柿がつるされていた。 4 薪割りは輝太郎さんの担当。大量の薪をストック。 5 LDKは大空間だが、冬も薪ストーブ1台で十分に暖かい。一枚板のテーブルは以前から大切に使っているもの。3

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