住宅雑誌「チルチンびと」109号 埼玉県 井上建築工業 いのうえさんの家
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木に囲まれた木漏れ日の家 井上建築工業では、複数の物件を掛け持ちせず、2カ月ほどで3人の大工が一気に家を建てる。「こだわりは屋根の軒や天井の構造材が見えるところ。木が見えたほうが綺麗だし、安心ですよね。建築中に木が濡れるとシミになるので、化粧材をいかに濡らさないかがポイントになります」と井上社長。柱梁は栃木県産の杉材、野地板には三重県産の杉板、床板は栃木県那須産の杉板を使用した総杉づくりのK邸。杉は調湿性があり、傷ついても気にならないのだという。奥さんは、「家づくりの過程を見るのが楽しくて。特にキッチンまわりがカフェみたいで、早く住みたいと思いました」と微笑む。図面どおりに家ができることに感動したという。

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