雑誌「チルチンびと」101号掲載 埼玉県 ㈱蓮見工務店
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地域主義工務店の会…②182 それまで植物に興味がなかった奥さんが、ガーデンデザイナーへの道を歩む転機となったのは、生まれたばかりの子どもを連れ散歩をしているときだった。道端に咲く草花に気づき〝植物の名前がわかったらいいな〟とふと思ったそうだ。知人からガーデンデザイナーの通信教育のパンフレットをもらったこともあり、その道を志すようになった。大塚邸の広い芝生の庭にはゆったりとシンボルツリーが植わり、小さな家庭菜園も楽しめる。「いろいろな庭を見てきたけど、自分が眺めて気持ちいいのがいちばん。まだ未完成なので少しずつつくっていきたい」と奥さん。  庭を囲む柵と、広いウッドデッキは、材木屋で働くご主人が制作した。「家具屋で働いていたこともあり、家を建て始めたときから自分でつくりたいと思っていました」とご主人。今後は庭にテラスを、家の横に作業場を兼ねたガレージをつくり、未完成の外構にも取りかかる予未完成を楽しむ家蓮見工務店埼玉県 大塚邸楽しむことが福を呼ぶ1 キッチンからダイニング、リビングを眺める。テレビ台と棚はご主人の手づくり。 2 リビングの建具を閉めると落ち着いた雰囲気を味わえる。  3 建具を開けると庭の緑が窓全面で見渡せる。 4 玄関から入ってすぐに、ダイナミックな階段が目に入る。階段下の空間に置かれた観葉植物が来客をやさしく出迎える。123家づくりに熱心な夫妻が巡り合ったのは、確かな技術で真心を込め家をつくる地元の工務店だった。写真=畑 拓

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