雑誌「チルチンびと」105号掲載 埼玉県 ㈱千葉工務店
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163貸は初めての施工例だ。無農薬の菜園に惹かれ訪れる人びとの中にはアレルギーの悩みや不安を抱える人も多く、自然素材の家での暮らしは大きな魅力になるだろうと、星さんは語る。B棟に住む新原さん夫妻もまた、生まれてくるお子さんのため、ギンモクハウスを選んだ。自然素材の安心感に加え、夫妻はともに田舎育ちで、すぐそこに畑のある静かな環境に心から満足していると、はにかむ。 「思ったよりもずっと涼しい」とC棟の宇塚さんが驚いたように、ギンモクハウスの建つ埼玉では過酷な暑さが難点。冬の寒さを防ぐ断熱だけでなく、外からの熱を通さない断熱・通風も意識した。家前には、密集した住宅街ではなく広大な畑。土の上を通り冷やされた風が、ギンモクハウスへ吹き抜ける。 「帰ってくるのが楽しみになった」三棟の住人たちは口を揃える。ここギンモクハウスに訪れ、都会の喧騒から一歩離れた実りある暮らしに触れた。12涼しく暮らすための断熱1 キッチンからリビングを望む。テーブルは、花澤さんこだわりの60cm高。 2 階段からも、緑が。 3 杉板の引戸と色味を合わせたはしごで、ロフトスペースへ。 4 お手製のスタンド式パソコンデスク。目線が高くなり、自然と緑が目に入る。5 十分な広さのロフトスペース。 6 左から、千葉工務店の千葉社長、A棟に住む花澤さん、同社・設計を務めた星さん。3456

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