雑誌「チルチンびと」102号掲載 埼玉県 ㈱千葉工務店
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在だが、運転を止めると、途端に床が底冷えする、空気が澱んでくる、浴室の湿気がいつまでも取れないなどといったことが起こり、その力に気づくことができます」と、友伸平さんの息子で、そよ風やそよ換気の開発・販売を行う環境創機㈱の友良平社長は話す。 またそよ換気で循環運転を行うと、主暖房をつけていない脱衣所や洗面所も暖かくなり、家事をするときも寒さが苦痛にならない。そよ風よりも暖房の力は小さいが、よりリーズナブルに導入できる。 冬はそよ換気に加え主暖房が必要となるが、シンプルな仕組みのため、どのようなものでも組み合わせ可能だ。今回、ペレットストーブと組み合わせるアイデアは千葉工務店の千葉弘幸社長による。以前にそよ風とペレットストーブを組み合わせた家を施工したことがヒントになった。 実際に運転させてみると、ペレットストーブの体の芯から暖まるような暖かさがあるだけでなく、時間が経っても空気の濁りを感じず、暖房をつけているのかわからなくなるほどだ。ペレットの消費量は、単体で使用する時より抑えられる。「ペレットストーブは、エアコンの風は嫌だけれど、手入れに手間がかかるのは大変という人が選ぶことが多い。そ92暖気の取り込み口は部屋の上部(写真右上)に設けられている。2階では太陽光発電を利用した床暖房を導入。千葉工務店が誇る自然素材も体感できる。プロジェクターと白い壁でホームシアターにするなど、暮らしを楽しむ仕掛けが施されている。東側の薪ストーブの空間「そよ換気」とペレットストーブが導入されているのは、建物西側のカフェ部分のみ。東側では薪ストーブや床暖房といった他の暖房方法も体験できる。

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