雑誌「チルチンびと」82号掲載 群馬県 松浪建設㈱
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140面積のある家なら堂々とした玄関にしてはという社長のすすめで8畳間と同じ大きさに。しかも、玄関ドアを開けると正面に坪庭が設けられ、緑が目に入るのもすがすがしい。 Aさん宅の〝見せ場〟というべきリビングへ歩を進める。勾配のある天井は高く、見上げるとダイナミックな梁が整然と並んだ光景に驚く。「真壁は柱を見せるので、それに合わせて梁を3尺ピッチで入れました。手間はかかるけど、こうすることで家としてのランクが上がったと自負しています」と松浪社長が胸を張る。 その一角にはご主人のリクエストした薪ストーブが据えられ、冬には直火が大きな空間をくまなく暖める。「『チルチンびと』で見た火のある家は雰囲気がよかったので」(ご主人)。 厳しい寒さへの対策として、薪ストーブのほかダイニング・キッチンと廊下の2カ所に蓄熱暖房器を設置。 長い敷地であることは前述したが、家の先には木々の生い茂る庭が広がる。ここでご主人は樹木の手入れと野菜づくり、奥さんは草花の世話に精を出す。夜は、一家そろってリビングでくつろぐ。そんな至福の時間に欠かせないのがクラシック音楽だ。玄関ホール。左の格子戸の先にリビング、右に家族の個室を集めてプライバシーを保っている。2年前に家が完成し、初めて入った際、木の香りがして癒されたと夫妻が話す。上:玄関ホールより個室側の廊下を見る。ここも梁が目に入る。 下:ホールの先に坪庭。網戸にすると風が通り、気持ちがいい。

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