雑誌「チルチンびと」別冊42号掲載 群馬県 ㈱小林建設
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左上/勝手口からダイニング、そして和室を望む。勝手口を設けたことで、買い物帰りなどもキッチンに直接アクセスでき、とても便利だそう。 右下2点/広々としたキッチンは、家事動線も配慮され、使い勝手抜群。リビング、寝室それぞれから出ることができるデッキが設けられており、庭へのアクセスがいい。 生活の基本はすべて1階でまかなえるようにし、肌ざわりのいい床の感触を楽しむためにも、床座の暮らしを基本としている。「キッチンから洗面脱衣室を通って勝手口に続く家事動線は、とっても便利。キッチンから庭を眺められるのもいいですね」と奥さんも満足そうな表情だ。家づくりのプロセスもとことん楽しんで 一方、ご主人はデザインや素材にこだわったそうだ。化粧の丸太梁のクリ材や襖に張った桐生和紙は、夫妻で実際に製材所や工房に出向き、納得して決めたもの。小林建設の小林伸吾社長は、「私たちは群馬県西毛と埼玉県秩父を中心に、地元の材を使っています。Mさんのお宅の丸太梁は、提携している飯能の製材所で原木を選んでいただきました。ほかにも、キッチンカウンターにサクラ、書斎のデスクにオニグルミ、式台にアサダ、玄関扉にタモなど、Mさんのお宅にはさまざまな材を使っています」と話す。 またリビングの壁の一面をベンガラ入りの珪藻土塗りとするなど、細部にまで凝った意匠が住まいに表情を添えている。「色や質感を考えながら素材を選ぶのは楽しかったですね。和紙の作家さんなど、地元のつくり手の方と会えたことも得がたい経験でした」(ご主人)59

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