雑誌「チルチンびと」別冊50号掲載 群馬県 ㈱小林建設
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85上/廊下も和室も空間の一部として使えるので、開放的に暮らすことができる。天井は低めにした。 中/階段や廊下の壁にアールの丸みをつけて、やわらかな印象に仕上げた。 下/伝統的な木組の梁は現しに。職人の手仕事の美しさを実感できる仕上がりになっている。開放的な間取りが OMソーラーで叶う建築士のご主人が設計したコンクリート打ちっぱなしの既存家屋と、大屋根の新しい木造建築がつながる豊島さんの住まい。「既存のコンクリートの家と並んで建っていた、両親が住んでいた主屋。建て替えを計画したときすでに、小林建設さんのOMソーラーにしようと半ば心に決めていました」とご主人は振り返る。  実はご主人は15年ほど前に前橋の高校で建築科の教員をしていたことがあり、文部科学省の補助金でOMソーラーを研究することに。東京にあるOM研究所を訪問し、小林建設を紹介してもらった。「授業で生徒を展示場に連れて行ったり、小林伸吾社長に講師として授業をしてもらったりと、さまざまな協力をしてもらいました。OMソーラーはのびのびとした空間設計が可能で、均一の室温や湿度が保たれることが魅力。いつか自分の家に取り入れてみたいと思っていました」と話す。一方、奥さんはOMソーラーをまったく知らなかったそう。「30年暮らしたコンクリートの家はたしかにおしゃれだったけれど、夏は暑く、冬は底冷えして正直つらかった。心地よいホテルのような住まいにずっと憧れていたので、建て替えるならハウスメーカーのモデルハウスみたいな家をイメージしていました」と振り返る。しかし同社の二つの展示場を見学したり、オープンハウスを訪問したりしているうちに、自然素材の心地よさを体感するように。「『キ

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