雑誌「チルチンびと」98号掲載 群馬県 ㈱小林建設
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1くの字型に曲がった形が印象的な外観。 2南面の開口部には広々としたウッドデッキ。1年を通じて日射の入り具合をコントロールする庇の深さにも注目。 3しっかりと日光が室内に差し込み、心地よい。床のガラリはOMソーラーの吹き出し口。12396た。特に智子さんは「冬でも朝は暖房いらずで、半袖のTシャツで寝ることもあります。家中の温度差も少ないですね」と、快適さにご満悦。キッチンやダイニングから、庭を眺めるひとときが好きなのだそうだ。 和田邸は、太陽光発電を併用するOMクワトロソーラーを搭載し、「ほぼほぼZEH」を達成している。薪ストーブも、電力のいらない暖房として、消費エネルギーの削減に貢献している。誠さんは、当初は悩んだものの「日々の生活のための電気代を気にしなくてすむ」という感覚で導入を決めた。たとえば、夏はモカちゃんのために長時間冷房を使うが、そんな場面でも「電気代を気にすることのストレスや、エアコンを使ったりすることへの罪悪感がなくなりました」(智子さん)。 小林さんは、そんな夫妻の考え方を聞き「好ましいZEHの捉え方ですね」と評す。「決してエコ志向じゃないんです」と夫妻は口を揃えるが、自分たちの暮らしに必要なエネルギーをつくり、つくった分を気兼ねなく消費することが、和田さん一家の暮らしに、ゆとりをもたらしているように思えた。

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