雑誌「チルチンびと」76号掲載 群馬県 ㈱小林建設
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りにし、和とモダンの融合を。「今は、この空間がさらに素敵になるような家具を吟味しています」と奥さん。 柱を壁の中に隠さない真壁造りでは、素材の良さが問われるが、地元の山や製材所、材木屋と強い連携を築き上げた同社だからこそできる家づくりだ。そして何より求められるのは、大工の腕。「そこは任せてください」と誇らしげな小林社長。モダンな家を建てている同社だが、こうした伝統的な日本家屋もつくれるのは、つくり手に地力がある証拠だ。 かくして完成した黛邸。「自分たちにぴったりの家です。曲がり梁など、手仕事を感じながら過ごすのもいいですね」と夫妻も大満足の住まいとなった。上/1階と2階は吹き抜けでつながり、家族の気配も感じられる。 下/清々しい印象の襖紙は、光琳大波の文様。上/2階につくった書斎コーナーからはLDKが見下ろせる。 右下/キッチンからLDKを見る。 左下/LDKと和室を仕切る襖を開けると空間はさらに広がる。右手には、和の小物を飾れるニッチを設けて。所在地 群馬県富岡市 敷地面積 522.86㎡延床面積 116.13㎡(1階78.46㎡ 2階37.67㎡) 竣工 2012年2月(工期2011年9月~2012年2月)設計・施工 ㈱小林建設 ☎0495-72-0327(設計担当=亀倉 治、現場監督=岩崎仁志)構造形式 木造軸組工法主な外部仕上げ 屋根=日本瓦 軒天井=杉パネルオイル仕上げ 外壁=リシン掻き落とし主な内部仕上げ 天井=杉パネル 壁=オリジナル珪藻土 床=カラマツ縁甲板蜜蠟ワックス仕上げ建築データ166

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