雑誌「チルチンびと」別冊63号 -日本の森林と地球を守る家づくり-
4/15

4山と工務店が手をつなぐ 昔、昭和の東京オリンピックの頃までは、地方の住宅は地域の山の木でつくられることが多く、棟梁たちは山師を訪ね山に入った。都市に向けては、木はゆっくりと川を下り海に出て、船で運ばれた。リンゴ箱、ミカン箱、魚のトロ箱、船、いろんなモノが木でつくられていた。山は、賑わっていた。 今、モノは石油化学製品に置き換わり、家は輸入木材でつくられる。少子高齢化と都市への人口集中で農山村の過疎化は進み、山に人が居なくなった。 木は、日本の再生可能な資源であり、CO2を吸収し固定化する地球の宝である。 食の世界では、無農薬有機栽培を支える都市の「グリーンコンシューマー」がいる。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る