雑誌「チルチンびと」別冊60号「住空間リノベーション」
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1タイル敷きのエントランスホール。露地庭へ続く扉には通風のための小窓を設けた。 2架け替えた階段から玄関を見下ろす。 3階段には開口を2カ所とり心地よい採光と通風を生んだ。3245い、新たな住まいを求めた。「建て替えも検討しましたが、二人が生きてもあと30年ほど、それまでもつ家ができれば十分だと思い、改修を選択しました」と、ご主人が当時を振り返る。 改修設計を担ったのは、震災後から年に1~2回ほど通っているお気に入りのホテル「ホテリ・アアルト」を手がけた益子義弘さん。当初夫妻は、大手ハウスメーカーなどを回っていたが、ぴんと来ず。そんな折「ホテリ・アアルト」に付随する「アアルト・ロッジ」に宿泊し、思わぬ進展が。「以前から、あのホテルのような空間で暮らせたらと夢見ていたのですが、一軒家を貸し切るロッジを訪れたことで憧れがいっそう増しました。そこで、思い切ってホテルの方に相談してみたのです」(ご主人)。その後、ホテル事業主であり施工を担当した八光建設の計らいで、益子さんとコンタクトがとれた。「近年、一般住宅はあまりつくっていなかったのですが、話を聞いて引き受けることに。下町の環境も面白いと思いました」(益子さん)。 家づくりが始まると、夫妻は「日当たりがよく明るい空間」「ホテリ・アアルトのように統一感のある造り付け家具」「2・3階からの眺めを生かすこと」などを要望。1階にあり日が入らなかったLDKを2階に移動し、小屋裏へ続くリビング・テラスをつくれ二人つかず離れずで家での時間を共有 古い建物が点在し懐かしい雰囲気が残る住宅街の高台に内藤邸は建つ。 内藤さん夫妻が家づくりを考えたのは2年前のこと。結婚当時に新築した家が築30年を間近にし、定年退職も見えてきた。定年後の人生と暮らしを思

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