住宅雑誌「チルチンびと」別冊57号「民家の再生と創造① -古材・古民家の美-」
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N縁庭浴室薪棚洗面室12寝室板間和室前室吹き抜けアトリエキッチン厨房リビング・ダイニング土間サロン玄関ホールホール2F1F所在地:京都府京都市伏見区 家族構成:夫婦敷地面積:118.61㎡ 延床面積:142.08㎡(1階82.94㎡ 2階59.14㎡)竣工:2017年4月(工期2016年11月~2017年4月) 改修設計:安田勝美/安田勝美建築研究所 ☎075-708-7507施工:合同会社すずらん工房構造形式:木造軸組工法主な外部仕上げ:屋根=いぶし瓦葺き         軒天井=杉板厚12㎜        外壁=焼き杉板厚12㎜縦張り、漆喰鏝押さえ(既存土壁補修)主な内部仕上げ:天井=焼き杉板厚12㎜、珪藻土鏝押さえ        壁=漆喰、珪藻土鏝押さえ(既存壁補修)        床=レッドパイン厚21㎜オイル拭きは「舞台」に立ち、ほれぼれするような美しい所作でオリジナルのカクテルを完成させた。観客席から起こる拍手と歓声。楽しい団らんのときは日が落ちる頃まで続いた。「もとの家がもつ“気配”を継ぎながら、新しい住み手が空間を自分のものにしていく。そしてやがてみんなが自然と集まるような愛すべき場所になってくれたらいい」。そんな安田さんの思いは佐々木夫妻の暮らしと見事に重なりあっているように見える。年月を経た頃にまた訪れてみたら、どんな生活の風景が広がっているだろう。夫妻が紡ぎだすこれからの町家暮らし。想像するだけで、わくわくしてしまう。右上から /2階の寝室。既存の建具を再利用。右手の扉付きの収納は当時の姿のまま残る。/2階前室の壁は、天井内に隠れていた小舞塗り込み下地の壁打ちをそのまま見せた。 /2階和室の下り壁は、既存の吊木を現しに。 /階段は吹き抜けの壁を一部補修しただけの仕上げ。 左/左から佐々木晃爾さん、友紀子さん、安田勝美さん。干し場濡れ縁

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