雑誌「チルチンびと」93号掲載 のんびり付き合う、小さな庭「栗田信三さんに教わる花の庭づくり」
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データの見方 ①分類 ②開花時期 ③丈、高さ ④主な花色 参考文献『APG牧野植物図鑑』Ⅰ、Ⅱ(北隆館)、『日本野草・樹木生態図鑑)』(全国農村教育協会)【春】「庭は舞台のようなもの。場所や季節という幕ごとに、ふさわしい役者(花)を探してあげましょう」と言う栗田さん。育てやすい木、草花、グラウンドカバーを教えてもらいました。イラスト=大田黒摩利オトコヨウゾメViburnum phlebotrichum樹皮は灰色を帯び、小枝はまっすぐに伸びる落葉低木。春先に1本の枝から垂れるように1㎝ほどの白い花を、5~10房咲かせる。秋には下に垂れる実をつける。花も実も上品な印象で、よく見える場所にあっても圧迫感がない。日差しが強い明るい場所よりも、大きめの雑木に寄り添わせると雰囲気がよい。 ①スイカズラ科ガマズミ属 ②4~6月 ③2m~ ④淡紅色を帯びた白タツナミソウScutellaria indica L手入れをほとんどしなくても、密に土を覆って増えていく多年草。丈もそれほど伸びないのでグラウンドカバーに向いている。茎は赤みがかっており、春先に花穂をつける。花が泡立つ波に見立てられることが名の由来のように、波頭が立つように花が上がる様が美しい。明るい日陰までは育つが、暗めの日陰では難しい。 ①シソ科タツナミソウ属 ②5~6月 ③20~40㎝ ④青紫、紅紫、藤色、白などチョウジソウAmsonia elliptica背丈の塩梅が高からず低からずで、このくらいの丈の草花があると庭のバランスをとるのに重宝する。星のように開く薄青色の花も、葉も落ち着いた印象を与え、まわりに和の花を植えても洋の花をもってきても取り合わせがよい。日なたでも半日陰でも育てやすい。花の形が丁子に似ているのが名の由来。①キョウチクトウ科チョウジソウ属 ②5月 ③50㎝ ④薄青色Step 2 初心者におすすめの花図鑑80

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