雑誌「チルチンびと」93号掲載 のんびり付き合う、小さな庭「栗田信三さんに教わる花の庭づくり」
6/12

⑤花の庭の色彩設計もしも彩りで迷ったら、まずはキャンバスとなる白い花を中心に。そこから青い花、黄色い花、赤い花などを差し色として足していくと、全体のバランスが取りやすくなります。1 白のなかに紫~青系の花が点在する。2ロウバイ。3 クサボケ。4 青白のアネモネ。④花を選ぶ前に植物の選び方は、樹木(高木、中木、低木)↓草花と、高いものから低いものの順番に決めていくのがポイント。小さな庭では、軒・庇(ときには2階テラス)ともに、樹木がつくる影が環境に影響を与えるので、日当たりを見極めながら植物を選びましょう。木がつくる環境は、落葉樹の下は葉が落ちる秋〜早春までが日が当たり、初夏〜秋は半日陰の環境になり、大概の山野草を育てることができます。常緑樹の下は、1年中あまり日が当たりませんが、これは日なたが苦手な植物を守ってくれる環境と、ポジティブに考えましょう。日影は植物が楽に過ごせる場所でもあるのです。樹木を選ぶ上では、樹形やボリューム感も考慮しましょう。草花は、植え替えなくても翌年も花を咲かせてくれる宿根草が気楽でおすすめです。おろそかにできないのが、土を覆い隠してくれるグラウンドカバー。花の咲くものを使うと、それだけで楽しい雰囲気になります。タイムなどのハーブを使えば、料理にも使えて一石二鳥。次ページも参考にしてみてください。A 枝が横に広がるもの。樹々同士を緑でつなぐのによい。(ビヨウヤナギ、アジサイ、シモツケ、ツツジなど)B左右のバランスよく姿が整っているもの。シンボルツリー向き。(ヤマボウシ、ジューンベリー、リキュウバイなど)C 販売用に畑で育てたものではなく山採りの木に多い。(イロハモミジ、ミツバツツジ、ミヤマカエデなど)D 幹がまっすぐ上に伸び、上方で枝を広げる。極小スペースでも植えられる。(アオダモ、ナツツバキ、ヒメシャラなど)1243丈が高めの草花丈が低めの草花グラウンドカバー横に広がるタイプA平均的に広がるタイプBまっすぐ上に伸びるタイプD斜めに伸びるタイプC資料請求番号9316⑤花の庭の色彩設計 もしも彩りで迷ったら、まずはキャンバスとなる白い花を中心に。そこから青い花、黄色い花、赤い花などを差し色として足していくと、全体のバランスが取りやすくなります。1 白のなかに紫~青系の花が点在する。 2ロウバイ。 3 クサボケ。 4 青白のアネモネ。④花を選ぶ前に植物の選び方は、樹木(高木、中木、低木)↓草花と、高いものから低いものの順番に決めていくのがポイント。小さな庭では、軒・庇(ときには2階テラス)ともに、樹木がつくる影が環境に影響を与えるので、日当たりを見極めながら植物を選びましょう。 木がつくる環境は、落葉樹の下は葉が落ちる秋〜早春までが日が当たり、初夏〜秋は半日陰の環境になり、大概の山野草を育てることができます。常緑樹の下は、1年中あまり日が当たりませんが、これは日なたが苦手な植物を守ってくれる環境と、ポジティブに考えましょう。日影は植物が楽に過ごせる場所でもあるのです。樹木を選ぶ上では、樹形やボリューム感も考慮しましょう。草花は、植え替えなくても翌年も花を咲かせてくれる宿根草が気楽でおすすめです。おろそかにできないのが、土を覆い隠してくれるグラウンドカバー。花の咲くものを使うと、それだけで楽しい雰囲気になります。タイムなどのハーブを使えば、料理にも使えて一石二鳥。次ページも参考にしてみてください。A 枝が横に広がるもの。樹々同士を緑でつなぐのによい。(ビヨウヤナギ、アジサイ、シモツケ、ツツジなど) B 左右のバランスよく姿が整っているもの。シンボルツリー向き。(ヤマボウシ、ジューンベリー、リキュウバイなど) C 販売用に畑で育てたものではなく山採りの木に多い。(イロハモミジ、ミツバツツジ、ミヤマカエデなど) D 幹がまっすぐ上に伸び、上方で枝を広げる。極小スペースでも植えられる。(アオダモ、ナツツバキ、ヒメシャラなど)1243丈が高めの草花丈が低めの草花グラウンドカバー横に広がるタイプA平均的に広がるタイプBまっすぐ上に伸びるタイプD斜めに伸びるタイプC79

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る