雑誌「チルチンびと」111号
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共働きをしながら 2歳の双子と5歳の兄、 3人の男子を育てる冨田さん夫妻。 多忙な日々を乗り越える機能性と 自然の心地よさを 備えた「世界に㆒つの空間」が 家族の大切な時間を支える。りつ君と周君と暮らす。双子が生まれて、それまで住んでいた街中のマンションが手狭になり夫婦にとって家づくりは喫緊の課題になった。もともと、新聞記者になりたての頃に京都南部で林業の取材にあたっていた芳夫さんは、大雨による土砂災害を毎年の ように経験して、山の保全に少しでも貢献できる地元産材で家をつくりたいと思っていた。また、農業を営む実家の風景を思い、子どもを育てるならもう少し自然豊かな場所に住みたいとも考えていた。そんな中で一昨年、北山と宝ヶ池、目の前が公園という自然に囲まれた理想的な土地に出会い、地元の木をふんだんに使った家づくりをしている彩工房の住宅見学会に参加したのをきっかけに本格的な家づくりが始まった。「『チルチンびと』のバックナンバーを読んでいて目に留まる家はいつも建築家の松本直子さんの設計だったんです。細部に至るまでこだわっ た美しいデザインと、機能的な家づくりをされているところに惹かれて、この方にお願いしたいと思いました」。「お子さんが3人いるのも一緒で、共働きでも狭くても、使い勝手のよい家をつくられているのが心強かったです」と彩工房の紹介もあり松本さんに設計を依頼した

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