雑誌「チルチンびと」111号
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家族をつなぐのびやかなLDK 設計=松本直子 施工=㈱彩工房 大きな窓がテラスへ、目の前の 公園へと視線をつなぐ、開放 感溢れるリビング。キッチン+ダイニングとのびやかにつながる楢材の床。無垢の木のぬくもりが足の裏に心地よい。天窓から注ぐやわらかな光が時間や季節によって変化する。この家の2階に上がると、家の中にいても屋外にいるように自然の美しさを身近に感じられる。 「冬でも窓からの光が差し込んで夕方までリビングの暖かさが保たれていますし、夏も山からの風が入って、冷房なしで涼しく過ごせました。在宅勤務が中心になって街中を出歩くこともあまりなくなりましたが、家の中で仕事に集中できて、気分転換に公園にも行けるし、子どもたちものびのびと過ごせています」という妻の冨田利香さん。「窓はこの家の中でもいちばん大切にしていて、木製の建具にすることにはかなりこだわりました。窓枠は幅広の杉材で、ベンチ代わりにもなります。ハイサイドライトは建築家の松本直子さんの提案。暗くないかなと心配しまし たが、自然な明かりが心地よくて、結局こうしてもらってよかったです」という夫の芳夫さん。ともに新聞記者として忙しく働きながら、5歳の長男朔太郎君と、2歳の双子の

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