雑誌「チルチンびと」110号 -暖かくて木の香りのする家-
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34神戸市の閑静な住宅地に新たな住まいを建てたAさん夫妻。建築家・龍口元哉氏とともに理想を追求し完成させたこの家で、美しい緑の庭と薪ストーブのある暮らしを楽しんでいる。設計=龍口元哉 写真=西川公朗 文=金子哲司特集暖かくて木の香りのする家兵庫県神戸市 A邸 庭と薪ストーブを眺めて過ごすやすらぎのある暮らし木の質感を大切にしたシンプルで品格のある家 シャープな片流れ屋根と空を切り取る深い軒先のスカイラインが美しいA邸。外観は存在感がありながらも、軒先の高さを抑えているため圧迫感はなく、周辺環境にもなじむ落ち着いた佇まいだ。 六甲山からほど近い神戸市の住宅地に建つこの家には、Aさん夫妻と愛犬1匹、愛猫2匹が暮らしている。 以前は同市の3LDKのマンションに住んでいたというAさん夫妻。ご主人の実家の土地を引き継ぐにあたり、新たな家づくりを考え始めたという。「実家にそのまま住むとなると、夫

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