住宅雑誌『チルチンびと』101号 -庭のいろいろ-
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3467れた世界だ。別の一角にある温室では、アラマンダの黄色い花の奥に、源泉かけ流しの温泉が待つ。中央にある建物の屋上にはテーブル席、その下の階にはジャグジーがあり、どちらからも城ヶ崎の海と空が一望できる。 この庭はオーナーの石井良彦さんが自ら30年かけてつくりあげたものだ。石井さんは「フリーランス」としてさまざまな仕事をしてきた。ロートアイアン(鍛鉄)作家であり、門扉や看板など多くの作品を制作。また高い木の剪定や間伐を行う「空そら師し」でもある。 この地域には、約4000年前の大 6月上旬、伊豆半島の東端、城ヶ崎海岸近くにある「J−GARDEN」では、入り口のゲートの上に赤いブーゲンビリアがこぼれんばかりに咲いている。中に入ると、ごつごつとした岩が白く縁取られた、独特の模様の建物がそびえ、壁や地面にも同じ模様が広がる。伊豆の空の青に映えて、不思議なほど美しい。 J−GARDENは、併設するコテージの利用者が自由に使用できる庭であり、一般の人もカフェとして利用できる。屋根つきの「アウトドアリビング」はテーブル席のある、白で統一さ

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