住宅雑誌『チルチンびと』100号 -木と土の家・親子の距離と間取り-
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阿知須・木と土の家32146547建主の石川さんは、山口県山口市阿知須出身。現在は富山県に住んでいる。定年後故郷で暮らすため、実家の敷地に新築する計画を立て始めた。〝環境にやさしく熱環境にすぐれた家づくりをする仲間がいる〟と共通の友人に紹介されたのが山口民家作事組だった。石川さんは初めての打ち合わせで、山口民家作事組の会員から土壁住宅の普及への想い、そして職人や建築家の仕事に対する誇りを強く感じ、迷わず家づくりを託すことを決めた。話し合いの結果、父親の介護なども考え、間取りはシンプルなつくりにすることになった。「特殊な間取りというわけではありません。でもその分、1外観。断熱材を施した竹小舞土壁に、仕上げ材として山口県産杉材を使用。伝統的な渡り腮、雇いホゾ工法は地元大工による木組。玄関横の版築の壁も地元の左官職人によるもの。 2玄関扉にはアクセントとしてステンドグラスがはめ込まれている。3主屋・下屋の軒天。 4世界最小の火山といわれる山口県萩市笠山の溶岩石を使用した階段。 5地産の材料・工法を使用している玄関ポーチ。 6山口県内で一般的に施工されているという金華砂利洗い出し仕上げのアプローチ。

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