田中敏溥大全 -人と仕事-
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11田中敏溥の住宅作品1977年に、田中敏溥建築設計事務所を設立して独立する。独立後の代表的な住宅作品を紹介する。国立の家(1994年)自邸。郊外の小さな敷地に建つ4人家族の家。ゆったりした家族室、独立した客室、ちょっとした書斎、十分な収納、計画された庭(緑)、近隣に配慮した家、以上を満たした経済的な家づくりを試みた。吉祥寺の家(2005年)都心に近い住宅地、26坪の敷地の建替計画。古い家には、道の境に桜の木があり、枝葉が庭と道をおおい、まちに大きな緑を与えていた。木を取り込んだ家、道にやさしく接する家をつくることを計画の基本にした。彩の街(2006年)京都府宇治市の地域工務店が宇治市で行ったまちづくりプロジェクト。1000坪ほどの土地に、全10棟を計画。家と家の境界線に塀やフェンスを立てるのではなく、共有する路地として生かした。解説・田中敏溥 写真・垂見孔士『建築家の心象風景② 田中敏溥』風土社より9月下旬刊行予定。

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