雑誌「チルチンびと」70号掲載 小笠原からの手紙
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133 集落近くの散策コース  沖港の前にある石灰岩の丘を東の 裏手に回ると小規模な清見が岡の鍾 乳洞があり、石灰岩の岩肌が露出す るラピエを間近に見ることができる。  母島漁協の裏を西へ行くと、シャ ワーやトイレが整備された脇浜海水 浴場が広がる。アオウミガメが産卵 する場所があり、5月から7月が産 卵期。クジラの季節には、鮫が崎展 望台にクジラを見る人びとが集まる。  漁協の裏から車道を 10 分ほど登る と、「静 しずかさわ 沢の森遊歩道」の看板が見 えてくる。森の中を歩くと弾薬庫跡 や砲台3門などが見られる。高台の 展望台は、美しい日没を見るポイン トである。  ロース石でつくられたロース記念 館は、大正時代に砂糖の収納庫とし て使われていたもの。第2次大戦前 の島民の生活用品や、農耕機具、古 い写真など

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