雑誌「チルチンびと」 脱原発のために私たちができること「ポスト3・11時代の住まいの暮らしとエネルギーの関係」
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【エネルギーマネジメント】 【見る・楽しむ・ 操作する】 スマート・テレビ スマートフォン 【省エネルギー】 常に消費電力を計測し、電力の無駄を なくす センサー付き分電盤、 高効率エアコン、LED照明、 人感センサー、温湿度センサー 【蓄エネルギー】 蓄電池、貯湯式高効率給湯器、 PHV・EV充電スタンド 太陽光発電で発電した電気を蓄電し、朝や 夕方の消費電力の多い時間帯に利用。また 停電時等の電力源として活用 【創エネルギー】 太陽光発電で発電した電気をスマート ハウスの中で最大限に有効利用する。 蓄電池やPHV・EVに蓄える。 太陽光発電、 家庭用燃料電池システム 【 エネルギー情報センター 】 EDMS(エネルギー・データ・ マネジメント・システム) HEMS (ホーム・エネルギー・ マネジメント・システム) 深夜電力 太陽光発電 充電 見える化 デバイス 最適 運転 最適 運転 最適 運転 遠隔操作 エネルギーの 見える化 データ収集・ 管理 省エネ行動 アドバイス スマートハウス同士を結び、スマートコミュニティ を形成。コミュニティ単位でエネルギーの最適利 用を実現するための情報提供を行う。 スマートハウスを構成する技術のイメージ (「スマートハウスの街 豊田東山/豊田高橋」Webページ図版を参考に作成) 減・脱原子力を めざすための一歩  これまで見てきたように、私たちがどの 程度、減原子力発電、あるいは脱原子力発 電を達成することができるかは、一方で、 私たちがどのように電力をはじめとするエ ネルギーを使っていこうとするかに依って います。  従来、原子力発電等が支えるゆとりと安 定性のある電力事情のもと、私たちの電力 やエネルギーの使い方は「おおらか」でし た。今後は、「電力が制限される時代」を 前提にしても、私たちに必要な健康的で安 三井所清史.みいしょ・きよし. 建築家 1992年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。 1994年、同大学院理工学研究科修了。 ㈱岩村アトリエにて建築・まちづくり計画関連調査・ 研究を担当。主に環境共生住宅の研究開発・普及に 携わる。 全で快適な住まいと暮らしを実現する方策 を考えていかなければいけません。  そのためには、 ①私たちが住まいや暮らしのなかでめざす 快適性の目標を根本的に見直す ②失われた工夫や知恵を含むエネルギーを 使わない多様な対策を積み重ねる ③電力以外のエネルギーへ代替する ④電力の供給制限時に備える などの取り組みを徹底し、これらを可能と する住宅まわりや地域の良好な環境の形 成、地域や広域的な新たな電力の需給シス テムを構築していくことを、私たちは「覚 悟」する必要があるのではないでしょうか。 スマートハウスを構成する技術のイメージ (参考:「スマートハウスの街 豊田東山/豊田高橋」WEBページ図版 作成:三井所清史)  しかし、自宅内で余った発電電力を「蓄 電池」にためておけば、いざ購入電力が制 限された場合にためておいた電力を使用す ることができます。これは災害時に電力供 給そのものが途絶えた場合の備えにもなり ます。電気自動車にも、そのような蓄電池 の役割が期待されるようになっています。 資料請求番号7317  

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