雑誌「チルチンびと」 備えある住まいづくりチャート
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冷・暖房はどうしよう?明かりはどうしよう?冷・暖房はどうしよう?明かりはどうしよう? ⑧ 自然の風や植栽を生かす 夏の暑い時期に効果を発揮するのが、植物を使っ て日差しによる室内温度の上昇を遮る「緑のカー テン」です。ヘチマなど夏期に生い茂るツル性の 植物を窓の前に育てることで、室内温度は2℃ほ ど低くなります。→詳細は P.62「いますぐ始めよう、 暮らしの省エネ・節電術」 ⑨ パッシブシステムを導入する パッシブシステムとは、周辺環境、太陽、風、空 気、熱(暑さ、寒さ)を建築内に受動的(パッシブ) に取り入れて、住宅環境をよくすること。エアパ スシステムや、 OMソーラーなど、さまざまな仕 組みがあります。 →詳細は P.76~「パッシブシステムカタログ」 ⑩ 暖房は木質バイオマスを利用 木質バイオマスとは、木を原料とする有機資源の ことです。薪ストーブを始め、製材過程ででるオ ガクズや、かんな屑からできたペレット(木質燃料) のストーブを使うことは、暖房としての効果が高 いのはもちろん、資源を循環利用する意味も。安 田さんがふだんから使っている豆炭炬燵や練炭コ ンロ、七輪などもおすすめ。炭はすぐれた燃料です。 お風呂(給湯) はどうしよう? ⑪ 太陽熱温水器 太陽の熱を利用してタンクの水を温める給湯シス テム。 30万円ほどの初期投資で導入できます。ソー ラー発電と組み合わせたハイブリッドシステムも 販売されています。 ⑫ 薪ボイラー 薪やペレットを燃やして給湯するボイラーが販売 されています。価格は 30~ 50万円です。→詳細 は P.82「災害対策グッズ」 調理はどうしよう? ⑬ 薪ストーブやかまどを使う 薪ストーブの天板や炉内を使って料理ができます。 暖房専用の薪ストーブより割高になりますが、クッ キングストーブはオーブンや直火コンロ、ホット プレートなど、できない料理はないほどに多機能 です。また、移動式のかまどや薪ストーブも注目 されています。これらは災害時に力を発揮するの はもちろんですが、平時からでも楽しんで使える という点で導入しやすいのではないでしょうか。 安田さんが使っているキャンプ用のバーナーなど も手軽です。 →詳細は P.82「災害対策グッズ」 ●省エネ調理用具:魔法瓶の構造を利用した断熱 鍋(真空保温調理鍋)を使うと、普通の鍋で調理 する約半分の光熱費で料理ができます。 ⑥ LED電灯を使う LED(発光ダイオード)は、一般的な電球に比べて消費電力が少なく、寿 命が長いのが特徴です。電気が断絶した場合、点灯できなくなるのは同じ ですが、日頃の節電効果があります。→詳細は P.62「いますぐ始めよう、 暮らしの省エネ・節電術」 ⑦ トップライトを設ける 建築的な工夫として、トップライトやハイサイドライトなど、自然光をう まく取り入れた家づくりをすることも有効です。 ●生活時間の変更:暮らし方を変えるのは、誰でもできる有効な手段。太 陽とともに起き、沈めば眠るのがいちばんの省エネです。 トイレはどうしよう? ⑥ ⑦ ⑨ ⑩ ⑫ ⑤ ⑤ コンポストトイレ コンポストトイレは、バイオトイレとも呼ばれ、微生物の働きで排泄物を 分解・堆肥化するトイレです。便槽の中にオガクズなどが敷き詰められて いて、メンテナンスとしては、このオガクズを所定の期間(3~6カ月程度) で交換する必要があります。2~4人程度がまかなえ、電動でオガクズを 攪拌するコンポストトイレが 30万円ほどで購入できます。

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