第6回  2017年度 チルチンびと住宅建築賞 募集要項

「農家型住宅提案部門」
「農住混在地域のマスタープラン提案部門」が新設されます

1. 名称
チルチンびと住宅建築賞
2. 主催
(株)風土社
3. 後援
農林水産省
4. 募集対象
  • ①「工務店設計者部門」
    全国各地域の工務店が設計・施工を受注し、すでに竣工した木造住宅。設計者が社外でも可とする。仕様規定「チルチンびと仕様」(※ページ下に別掲)に準ずるものとする。なお、過去に受賞歴のある住宅、居住者がいないモデルハウスは不可とする。
  • ②「工務店伝統型技能部門」
    左官・大工・建具など、伝統型住宅をつくる上で、技術を継承する職人。
  • ③「若手建築家部門」
    工務店に所属しない45歳以下の建築士が設計し、すでに竣工した木造住宅(戸建て集合、再生住宅も木造が主構造なら対象に該当)。なお、過去に受賞歴のある住宅は不可とする。
  • ④「農家型住宅提案部門」

    若い家族のための農家型住宅の提案。4~5人からなる平均的家族のための木造戸建て住宅。応募者は建築家・工務店を対象とし、年齢制限はなし。農林水産省HP参照。
  • ⑤「農住混在地域のマスタープラン提案部門」

    都市と農村をいったりきたりする時代の、農住混在地域のマスタープランの提案。各種施設(直売所、カフェ、レストラン、農泊施設ほか)を含む。応募者は建築家・工務店を対象とし、年齢制限はなし。農林水産省HP参照。
5.

選考基準

  • ・計画、材料の選択、施工方法のいずれにおいても地域の風土を生かし、住宅の建設行為を通して地域社会に貢献していること。
  • ・日本の木造住宅全体の質の向上に貢献していること。

6. 提出パネルについて
(パネルは返却いたしません)
  • ①「工務店設計者部門」および③「若手建築家部門」 設計主旨(400字以内)、配置図(周辺環境がわかるもの)、各階平面図(1/100、1階には外構記入、各階に家具記入)、立面図(1/100)4面、断面図(1/50)2面以上、竣工後の写真(工事中の写真も可)、をA2判3枚にまとめ、仕様書を添える。 (仕様書はこちらよりダウンロード) 応募者の経歴・設計者名・工務店名の記載は不可。
  • ②「工務店伝統型技能部門」
    A2判1枚に施工中の写真や職人の姿、および技能の解説(400字)、職人の経歴(200字以内)をまとめる。
  • ④「農家型住宅提案部門」

    設計主旨(400字以内)、配置図(周辺環境がわかるもの)、各階平面図(1/100、1階には外構記入、各階に家具記入)、立面図(1/100)2面、断面図(1/50)2面以上、暮らしのイメージ(パースやスケッチ、模型写真など)を、A2判1枚にまとめる。応募者の経歴・設計者名・工務店名の記載は不可。
  • ⑤「農住混在地域のマスタープラン提案部門」

    設計主旨(400字以内)、配置図(周辺環境がわかるもの)、マスタープランのイメージ(パースやスケッチ、模型写真など)、をA2判1枚にまとめる。応募者の経歴・設計者名・工務店名の記載は不可。
7. 選考方法
審査委員による書類審査あるいは現地審査を経た上で決定
(1については事前に『チルチンびと「地域主義工務店」の会』による仕様審査あり)。
8.

顕彰内容

  • ①③④⑤最優秀賞1点、優秀賞2点、特別賞1点、佳作数点(予定)。
  • ②伝統技能賞数点(予定)。
  • ③④⑤については最優秀賞には賞金10万円、優秀賞には賞金3万円授与。
①③とも最優秀賞は『チルチンびと』で取材掲載予定。

9. 審査委員
審査委員長/泉 幸甫(建築家・泉幸甫建築研究所)
審査委員/田中敏溥(建築家・田中敏溥建築設計事務所)、大野正博(建築家・DON工房一級建築士事務所)、藤井 章(建築家・アーキテクトネット)、横内敏人(建築家・横内敏人建築設計事務所)、松本直子(建築家・松本直子建築設計事務所)、水澤 悟(建築家・水澤悟建築設計事務所)、植久哲男(編集者)
10. 日程
  • ◯2017年8月末日応募締切。
  • ◯2017年9月 ①「工務店設計者部門」仕様審査。
  • ◯2017年10月 ①「工務店設計者部門」および②「工務店伝統型技能部門」 ③「若手建築家部門」、④「農家型住宅提案部門」 ⑤「農住混在地域のマスタープラン提案部門」審査。
11. 問い合せ・応募先
事務局/(株)風土社 03-5281-9538
〒101-0065
東京都千代田区西神田1-3-6
UETAKEビル3F
「チルチンびと仕様」とは

52種類の化学物質を測定している。

格付けや測定による検証へのこだわりがあること。

住む人と職人の健康を害さない建材を用いている。

徹底した自然素材活用とシックハウス対策をしていること。安心して長く住めること。

木材は、すべて国産材を使っている。地域を生かすこと……地域の風土、技術、素材、そして何よりも地域の家づくり所作へのこだわりがあること。

廃棄の際に地球環境に極力負荷をかけない。

こんな住宅を待っています。─審査委員より

 「チルチンびと住宅建築賞」は工務店が受注した住宅作品を審査対象とする賞で、日本の住宅の多くをつくる地域工務店の設計力、デザイン力の向上を図り、美しい日本の住宅の風景をつくり出すことを目的としています。
地域工務店がこれから担うべき役割として、地球環境の保全、地域経済の活性化、人間のよりよい生き方など、さまざまな視点から期待されていますが、その設計には地域の風土性を生かし、建設時における地域社会への配慮、健康への害を及ぼさない材料の選択、また地域に相応しいデザインなどが求められます。このことは地域に密着した地域工務店による設計・施工だからこそ、それを最も可能にしやすいものでもあります。そのような意味において地域工務店の設計力、デザイン力の向上は今や欠くことのできないものとなりました。 今年度より実施要綱のように、①「工務店設計者部門」、②「工務店伝統型技能部門」、③「若手建築家部門」と募集対象が変わりました。
①の「工務店設計者部門」は日頃、光の当たりにくい工務店の内部で頑張っているすぐれた設計者に与えられる賞です。
②の「工務店伝統型技能部門」は、伝統型住宅の技術を継承する職人さんに与えられる賞で、これまでつくった作品の写真や、技能、若手の育成など何でもいいですから、自分自身をアピールするものを図や文や写真で表現してください。
③の「若手建築家部門」は木造を設計できる建築家が激減していることから、木造を設計する優秀な若手設計者の発掘を目的としています。地域で活躍する皆さんが、一人でも多くこの賞へ応募されることを期待します。
泉幸甫建築研究所/日本大学教授 泉 幸甫/審査委員長
 陽だまりや木陰、他人の視線が気にならないニッチなどの気持ちのいい外部空間。早く家に帰ってゆっくりしたくなるような、のびのびした内部空間。そんな空間をもった住宅を期待します。
次回から募集する②「工務店伝統型技能部門」では、材料や技を見せつけるような家だと、そこばかりが目立って空間が生きてきません。気をつけてください。同じく次回から募集する③「若手建築家部門」では、保守的な家づくりを打ち破りつつ、基本に忠実でかつ新鮮さを追求した作品を提案してください。
DON工房一級建築士事務所 大野正博
 設計の仕事は、いろんな「間(あいだ)」のことを考えて、それぞれを仲よくさせることだと思います。家族はもちろん、隣や道、それに街の風景と仲よくなるよう考えられた家に出会いたい。
①「工務店設計者部門」では、人の暮らしや健康をちゃんと考えている家。構造や技術を、きちんと考えている家。地域や地球環境のことも、しっかり考えている家。それらを総合的に考えている設計者を選びたい。
②「工務店伝統型技能部門」では、それぞれの技術分野で、伝統を受け継ぎながらも時代に対応した、新しい技術に挑戦している職人の高度な技を見たい。
③「若手建築家部門」では、地域で活躍しており、日常の暮らしを大切に考えたうえで、地域の風土や文化を意識し、場所の特性を読み解き、設計に反映させた仕事をしている建築家を探したい。
田中敏溥建築設計事務所 田中敏溥

チルチン賞結果発表

若手建築家部門
優秀賞 土間サロンのある家
奥野崇建築設計事務所/奥野崇
優秀賞 田尻の家
くらし設計室/穂垣友康、穂垣貴子
優秀賞 中庭で守る家
吉武聖建築設計事務所/吉武聖
佳作 大雄院通りの家
岩瀬卓也建築設計事務所/岩瀬卓也
佳作 下野・西庭の家
(株)中山大輔建築設計事務所/中山大輔
佳作 北庭の家
中田哲建築設計事務所/中田哲
特別賞 W邸
一級建築士事務所ikmo/和田七重、比護結子
工務店設計者部門
最優秀賞  S邸
(株)安成工務店 宇部支店/三浦 和
優秀賞 I邸
(株)安成工務店 山口支店/池澤雅彦
優秀賞 日光の家
無垢杢工房(株)イケダ/高山毅
佳作 S邸
(株)安成工務店 下関支店/谷口誠
佳作 岡山の民家
(有)福富建設/石原希美
佳作 京町家 和モダンの家
(株)建築工房en/西浦敬雅