久留米絣のもんぺ
天明8年(1788)に久留米に生まれた井上伝が創始した久留米絣は、重要無形文化財、及び伝統工芸品に指定されており、九州を、また日本を代表する織物として古くから有名です。 使い込むほどに柔らかく、洗うほどに藍染の美しい紺色がより鮮やかに、白色はより白くなる。毎日使っても飽きのこない、素朴で、丈夫でありながら繊細な美しさを持つ素材です。現在は技術が発達し、化学染料や機械織りによって、伝統的な柄から新しい柄までさまざまな色やデザインが可能になり、幅広い年代にとりいれやすい素材もどんどん出てきています。
汗を良く吸い、通気性がよく、着れば着るほど肌に馴染む久留米絣のよさを、昔ながらの農作業着であり、老若男女だれもが心地よく着られる「もんぺ」という形で、より広く知ってほしい。鉱山労働者の作業着であったジーンズが、いつしか世界中の日常着になったように、「もんぺ」をもっと日常に取り入れて欲しい。そんな思いから、今年で3回目となる「もんぺ博覧会」を企画、開催している「うなぎの寝床」さん。
戦時中に布が足りなかったとき、女性たちが活動着として着物をほどいて作った「もんぺ」。筑後地方には久留米絣の反物や着物を眠らせている人も多いそうで、もんぺ型紙のみの販売もしたり、新たな織元を開拓してオリジナルもんぺ型に挑戦するなど、リサイクルや、職人継承、保存などさまざまな観点から、古くて新しい「もんぺ文化」を育てています。
久留米絣もんぺ うなぎ型 10,290円(税込)
うなぎの寝床
〒834-0031 福岡県八女市本町267
TEL: 0943-22-3699
営業: 11:30〜18:00 月~水・休(営業:11:30〜18:00 木・金・土・日・祝日)
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