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vol.13

  • 設計:田中敏溥
  • 施工:安池建設工業
  • 薪ストーブ:ヨツールF162
薪ストーブが設置された2階リビング。建具を壁に引き込んでしまえば森の中に浮かんでいるような感覚が味わえる。

「夕方仕事を終えると、まず火を灯します。薄暗くなる部屋の中、炎が踊るのを見ていると時間が経つのを忘れてしまう」。こう語るのは、画家の瀬川智貴さん。瀬川さん夫妻は、双方の母親と同居するのを機に都心から緑豊かな鎌倉に引っ越してきた。設計を依頼したのは、田中敏溥さん。智貴さんが憧れる名建築”軽井沢の山荘”を手掛けた吉村順三さんの系譜にあたる藝大出身の建築家だ。

「生火は最初から欲しかったんです。”軽井沢の山荘”にも暖炉がありましたし」と智貴さん。ただ、暖房機能はパッシブソーラーシステムを、キッチンもプロ仕様のコンロを入れると決めていたので、生火は純粋に”眺めるもの”として考えていたという。暖炉は入れてもあまり使わないことが多いよ、という田中さんのアドバイスもあり、薪ストーブを選択。大雪の日にその暖かさを初めて実感し、それ以上に炎に魅せられ、思わずテレビを消したそうだ。

薪ストーブを設置したのは2階リビングのコーナー。「火と暮れなずむ景色を眺めながら飲む酒は、格別。朝は鳥の声で目覚め、リビングの窓を開ければ手すりをリスのつがいが走っている。毎日が別荘気分ですよ」と、智貴さんが笑いながら語る。「この家でいちばん楽しんでいるのは、僕かな。やっぱり男は火をつけるのが好きな生き物(笑)。娘は火の前で玩具を広げるけれど、僕にとって火そのものが極上の玩具のようなものなんです」
 

炎のまわりに家族が自然と集まってくるという。
ご近所の友人親子も加わり楽しい宴のひととき。
左/慣れた手つきで着火する智貴さん。 右/緑に囲まれた瀬川邸。屋根には薪ストーブの煙突が伸びる。

 

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