東京・四谷のセツモードセミナーで、長沢節先生とともに生徒に接してきた、星信郎先生。いまも週末のデッサン会を欠かさない。なぜ、描きつづけるのですか?
ぼくがデッサン会へ行くのは、楽しいからですよ。カラオケが楽しいという人もいるでしょう。人間関係を楽しむ人もいるでしょう。ぼくは、デッサン会が楽しい。楽しいから、行く。そこにくる人の想いは、いろいろで、デッサン力を身につけたい、という人もいれば、とくに目的がない人もいる …… だって、人間って、大昔から描きたいという習性があり、洞窟なんかに絵を遺していたわけですもんね。ぼく自身でいえば、人間に対する興味でしょうね。ずっとセツモードセミナー暮らしですからね。若いときからの習慣かなあ。人を通して、ファッションを通して、時代を描く。現代を描きたい。
デッサン会に来るのに、心構えはいらないし、上手でなくてもいいのです。カラオケみたいに、ヘタはヘタなりに楽しいんじゃないですか。フォルムでとらえる人、イメージでとらえる人、センでとらえる人、方向性を持っている人、素朴にとらえる人。いろいろですよ。会の最後に、作品をお互いに見せあって、話すんですが、そこで自己確認するところもありますしね。…… そこで、人間性が出てきますからね。それも、楽しい。カラオケと同じですよ。カラオケの好きな方はカラオケへ。デッサンに興味のある方はデッサン会へ。一度、いらっしゃいませんか。ぼくは、毎週、行ってます。
「代々木デッサン会」の模様は、2月23日(日)から“chllchinbito gallely” でご覧いただけます。