『チルチンびと』96 夏号の表紙写真をごらんください。
これは、〈特集・復活する「梁(はり)」〉の中の事例「共働き夫婦が帰りたくなる場所」の1シーン。その記事は、こんな文章で始まります。
敷地内に一歩入ると住宅地が別荘のイメージに一変する。白い壁に映える影と、生い茂る草木に心が解放されていく。玄関からリビングへのガラス戸を開けると、清々しい空間が現れ、視線は自然に上へと向かう。天井には垂木が並び、その横に杉の大梁が主張せず架かっている。「あえて意識はしませんが、この梁から、見えないエネルギーをもらっていると思います」。
美しい梁のある家。建築家、工務店、住む人たちの「梁」に架ける思い。それらが、豊富な事例で浮かび上がります。あわせて、「建築家・泉幸甫の梁の美学」「梁のかたち図鑑」「生まれ変わる古材」も、楽しめます。
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このほかに、
〈特集・ガラス越しの夏 ー 創作の現場から〉
藤木志保 / keino glass / 荒川尚也 ガラス建具をオーダーするー 窓辺に夢を
〈特別企画・東海特集 ー 八丁味噌と木の家〉
八丁味噌のふるさとを訪ねて / 地域に根ざす木のお店 / 地元の工務店がつくる、心地よい木の家 5題
また「現代の感性が宿る京町家暮らし」
など、充実の192ページ。定価〔本体917円 + 税}。6月11日発売です。お楽しみに。