チェーンソーで木を伐った拍子に、自分の脛を伐る事故が多発しています。海外には、誤って伐っても一瞬で動きを止めてしまう、特殊な繊維を使ったズボンがあります。既に多くが日本に入ってきていますが、インターネットで探してみると他にも様々出てきます。その中から軽量で断然カッコいいウエアを輸入して、現場社員達が使ってみることにしました。 詳細は当社のFacebookでご覧ください。

 

SIP PROTECTIONこれはベルギーの「SIP PROTECTION(シップ・プロテクション)」の製品で、元は消防士や海軍兵士等の特殊なウエアを製造しているメーカーです。赤が目立つのは、森林の伐採現場で間違えて人が居る方向へ木を倒したりしないよう、現場のメンバーがお互いの居場所を常に確認できるようにとの配慮です。軽量なのに安全性が高い超軽量防護素材。ひざの裏側のメッシュ生地は、通気性が高く涼しい上にチェーンソーの鋸屑やゴミの侵入を許しません。現場は、木と土と闘うハードな毎日ですが、林業はあくまで森林を守る仕事です。森林を守りつつ、木材を生産することで、日本人の暮らしを支えてきたという自負があります。全国各地からそのためにやってきた、カッコいい若者たちの着るウエアは、カッコよくなくっちゃいけません。当社の「シップ・プロテクション」の他「ファナー」「ハスクバーナ」「スチール」「インター・フォースト」等、海外メーカーの製品が日本でも購入できます。ちょっとハイセンスなヨーロッパのウエア、仕事着の概念が変わりますよ。

 

ヨーロッパ製の赤いウエアところでこうしたカッコいいウエア、今後は安全装備上、着用が義務化されるかもしれません。しかし規制を受けるまでもなく、田島山業は「断固森林を守る」会社であるという自負の下、より効率的でより自然に優しい「新たな林業」に日々挑戦しているので、着用は当然と考えています。
澄んだ空気に鳥のさえずり、額の汗にそよ風が心地よい。その中でヨーロッパ製の赤いウエアに身を包んだ若者達が、最先端の技術を駆使して躍動する姿を、ぜひ一度、覗きに来ませんか?

 

profile

田島信太郎 Shintaro Tajima
田島山業株式会社 代表取締役/大分県林業経営者協会理事/(社)九州経済連合会九州次世代林業研究会委員/日田林業500年を考える会会長 1980年慶応義塾大学法学部卒。西武セゾングループ代表室勤務を経て、1988年、父、祖父の急逝に伴い、家業を継ぎ林業経営者となる。日田林業500年目にあたる1991年、子どもたちを対象とした森林環境教育、また学生、社会人の森林ボランティア受入れを開始。「断固森林を守る」取り組みを続けている。

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