news letter 「住まいと健康」を考える 東賢一

ドイツ連邦環境庁による室内空気に関する健康リスク報告

ドイツ連邦環境庁は、「2017年重点」という年次報告書を公表しました。
http://www.umweltbundesamt.de/en/publikationen/schwerpunkte-2017

この中で、室内環境で使用される建材に関する警告を発しています。ドイツでは、ドイツ建築基準協会(DIBt)が室内空気に影響を与える建材製品の試験基準(対象は揮発性有機化合物)を設定しており、この協会の基準に適合する製品には認証マークが付けられてきました。

しかしながら、欧州司法裁判所は、加盟各国において、健康保護のための厳格な要求を建材製品に課すことを今後は認めないとする決定を下しました。この決定に至った経緯は不明ですが、この決定によって、欧州連合全体で、健康と環境の保護に影響を与える可能性が懸念されています。そして、ドイツ建築基準協会の認証マークが今後は利用できなくなる可能性が懸念されています。

上記の認証マーク等のラベリングは、消費者が健康に配慮した製品であるかどうかを確認するうえでも重要です。そのため、製品に対する明確なラベリングが必要とされてきました。
 

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