kunitachi ゆる市新宿から快速で30分ほど距離にある、JR中央線の国立(くにたち)駅。南側にまっすぐ伸びた並木道には桜といちょうが交互に植えられていて、春と秋にそれぞれ圧巻の景色が楽しめるそうです。一方、駅北口に足を向けると、そこには静かな住宅街が広がっています。「kunitachi ゆる市」は、この国立を拠点に活動する店舗や作り手たちを一挙に紹介できる機会が作れたらと、2012年10月に立ち上げられました。毎回、国立界隈の異なる場所に拠点会場を設定し、年に2~4回開催。会場が開催ごとに変わるのも面白い試みです。

kunitachi ゆる市今回訪れた第6回は、駅北口から徒歩10分ほどの国立市北2丁目界隈を中心に構成されていました。会場は、自然素材のインテリア用品「たとぱに」と隣にある「元大工小屋」、手づくりソーセージ「ノイフランク」、古道具と古家具「 LET’EM IN」、ギャラリースペース「room103」、アトリエ兼絵葉書屋「フジカワエハガキ」、器と古道具「GARAGE」の7カ所。これら全部をひっくるめて「kunitachi ゆる市」なのです。会場各店の参加はもちろん、似顔絵、パンや焼き菓子、コーヒー、たい焼き、革小物、カゴ、花、文具、生活雑貨、洋服その他、多彩な参加メンバーによる品々が軒先や店内を彩ります。通りを歩いていると、運営スタッフの方が道しるべになるマップを手渡してくださいました。今回の各会場は同じ通りに面しているので、行ったり来たりしながら、ぷらぷらとお散歩気分でイチめぐりを楽しめます。

kunitachi ゆる市どの会場の周りもとにかくにぎやか! 珍しい楽器のミニライブや楽しいワークショップも開かれ、大人から子どもまでわいわい楽しめる雰囲気です。そこで、ふと目に留まったのが版画の体験でした。シルクスクリーン版画作家のやまさき薫さん指導のもと、絵柄と色を選んで、小さな布のエコバッグに自分で手刷りができるのです。子ども向け? いえいえ、こんな楽しそうなことはやってみなきゃ! 予約不要だったので、先に待っていた小学生男子の後ろに並び、いそいそと順番を待ちました。前の男の子は昆虫の絵柄、私は愛犬に座り方が似た子犬を選びました。少し刷り方の練習をしてから、インクを載せていざ本番。思いのほかドキドキしながら、はけを動かして刷っていきます。こういう時にはつい性格が出てしまうので、慌てずにゆっくりと。そして完成! ほんの少しでも、自分で手を加えたかと思うと愛着もひとしおです。乾くまで10分ほど預けておいて、kunitachi ゆる市コーヒーと焼き菓子片手に、道ゆく人たちを眺めながらひと休み。そしてまた他の会場へと向かいます。「kunitachi ゆる市」では、1回の購入ごとにスタンプを押してもらえ、10個たまると次回ドリンク1杯のサービスが受けられます。これは、さらにめぐる楽しみが生まれるというもの! 今回、私は半分の5個を押してもらいました。次回で10個達成かな? 参加店では普段のお買い物でも押してもらえるそうです。

「kunitachi ゆる市」は、街そのものが会場のようなもの。kunitachi ゆる市実は、同駅に降り立つのはまだ数回目というkunitachiビギナーだった私をひょいと気軽に受け入れ、イチが街の魅力の一面を伝達してくれたように感じました。業種に関わらずどこかでゆるくつながっているというメンバーが紡ぎだす、ゆるやかだけどしっかりとしたチームワークが、また改めて訪れたくなる雰囲気を作り出してくれていたのでしょう。次回のゆる市開催は秋。あ、その前に改めて、「クニタチめぐり」をしにいきたいなと思っています。
 


港 神社・仏閣 広場・公園 軒先 商店街 ギャラリー・スタジオ その他
  • 柴山ミカ

    プランナー、編集ライターとして広告や出版の現場で活動する傍ら、取材を通して出会った朝市に魅了され、あらゆるイチに出没する“イチめぐりすと”に。また、おいしいもん市(西荻窪)、おいしい週末ライオン市(浅草)など、食にまつわる市を企画運営するイチ・ディレクターとしても活動中。イチと同じくらい犬とキャンプとお酒と料理好き。

  • カテゴリー

    イチinfo

    kunitachi ゆる市

    開催予定
    次回2014年10月頃を予定
    ※詳細は公式ブログ等参照
    会場
    東京・国立駅周辺
    ※開催ごとに会場変更有り
    アクセス
    JR中央線・国立駅
    URL
    http://yuruichi.exblog.jp/

    「たいやきや ゆい」
          のたい焼き

    たい焼きを鉄型で一匹ずつ手焼きする「たいやきや ゆい」に久しぶりの遭遇! 国産小豆の手作りアンコとさっくり薄皮の皮とのバランスも絶妙なのです。多方面のイチへも出店されていますが、実は国立がホームグラウンド。駅周辺で曜日ごとに場所を変えて営業されています。自転車にリアカー型の焼き台という行商スタイルがノスタルジック。この日も早くから長蛇の列でしたが、絶妙なリズムで焼き上げられていくのを見ていると、待っている時間も何となくウキウキ。小さな男の子は、お母さんが呼ぶ声も耳に入らないほど夢中で見つめていました。その記憶がモノを作る人への憧れとなって、彼の中に刻まれていくといいなあ。ぜひその場で頬張るのがおすすめです。 1個150円