皐月

竹にも竹各々の言葉があるものだと知ったのは、初めて竹藪の中を歩いた日のこと。切り口に雨水を湛える竹、立ち枯れの竹、病む竹、笑う竹、先端で絡まる竹、竹の肌色、長さ、太さ、節目、生え方、方向など一本一本異なっていることに目を凝らし耳を澄まし、竹の表層を汲みとっているうちにある種の恐れが解かれ、親しみが湧く、という出会いがあった。

稲田の水面がゆらゆらきらきら五月の風に撫でられるようになると、いよいよ竹のお誕生。藪の中は竹の子の子たちで賑わう。ところがちょっと目を離すともう青竹に成長するのも竹の特性で、地中眼鏡でもあれば地下茎はどうなっているんでしょうと覗いてみたいものである。

花材:竹の子、しゃが、散華紙、ガラス板、ガラス筒

竹の子、しゃが、散華紙、ガラス板、ガラス筒

竹の子、しゃが、散華紙、ガラス板、ガラス筒

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