如月 2018 まるで綿を丸めてくっつけたように吹き溜まりの雪が裸木に花を咲かせるこの季節。 まさに雪は季(とき)の花と云えるでしょう。 いつしか花が枯れてしまうように雪もまた融けて大地に戻る、儚さと移ろいは人が人であることを目覚めさせてくれるからこそ花に目を向けていたい。 咲いている水仙に鋏をいれてみるとね、とろりとしたシロップのような液が切り口を覆う。 寒さと冷たさ、雪の中で育まれていたこの粘液にはっと姿勢を正される。それでね、感動のままに。 花材 房咲水仙 雪 陶土の板