• 「手ぬぐいで巡る 長崎の異国趣味」<br />高浪高彰

    日本史の表舞台に「長崎」がデビューしたのは、ポルトガル人が長崎港を発見した元亀元年(1570)。以来、南蛮船・唐船が頻繁に入港し、外国の異文化がダイレクトに入ってきました。「外国人技術者から直接指導を受ける」、そんな環境があるのは、日本では長崎だけです。その結果、出現してきた建造物や工芸品は、良い意味で洗練されていない、生々しいものでした。そこに漂う独特の雰囲気、それがいわゆるエキゾチシズム(異国趣味)なのだと思います。

     

    高浪高彰

    • 1969年 長崎生まれ。2003年 長崎の歴史をモチーフにした、オリジナル商品を取り扱う「長崎雑貨たてまつる」を長崎市内にオープン。