• 「Mare」<br />黒瀬正剛

    「Mare」は2015年に行われた黒瀬正剛による展覧会。奈良・町家の芸術祭「はならぁと 2015」の一環として開催。生駒山中腹にある、元旅館の客室2室が展示会場となりました。
     
    Mare 【名詞】 ラテン語で「海」の意。または古期英語で「馬」の意。
     
    客室に足を踏み入れると、隅のほうに、路地のように細長い床の間があった。その小さな空間から、絶えず響き続ける、熱を持った「残響」のようなものを、ぼくの中の精神の「馬」が感応した。「馬」が残響に乗って、原理の「海」へと駆け出せばいい。

     

    黒瀬正剛

    • 1978年 大阪生まれ。成安造形短期大学 造形芸術学科イラストレーションクラス卒業。現在は奈良県生駒市にて制作活動を行う。作品には記憶や夢、無意識など、外界との関わりによって生まれる作用が立ち現れています。文字や記号のような要素,色の集まりによって成り立つ有機的な形は、動植物や風景、自然現象といった様々なイメージを想起させます。