イタリア、ラヴェンナの悠久の時間を感じながら・・・モザイク散歩

京都造形芸術大学芸術学研究室勤務後、イタリア・ラヴェンナに渡りモ ザイク工房ココ モザイコにてアリアンナ・ガッロに師事。 工房ではモザイク技術の習得と同時に日本からのモザイク研修などをプ ロデュースする。帰国後は東京でモザイク工房モザイコカンポをオープン。 銀座・エコールプランタンや、イタリア語語学学校等でモザイク教室を 開講、美術館や大学でのワークショップも随時開催。
モザイコ カンポ/Mosaico Campo(東京)http://www.mosaicocampo.com/
ココ モザイコ/Koko Mosaico(イタリア ラヴェン ナ)http://www.kokomosaico.com/

vol.6RAVENNA MOSAICO

私がモザイクに出会い、学んだ町ラヴェンナ。

 

地の利、そして良港クラッシスを擁したこともあり、5世紀から7世紀にかけて富と権力が集中したラヴェンナの町には当時の素晴らしいモザイクが数多く残ります。その多くが「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」としてユネスコ世界遺産に指定されており、モザイクのクオリティ、量からもラヴェンナは「モザイクの首都」と呼ばれています。

 

サンタポリナーレクラッセ聖堂
サンタポリナーレクラッセ聖堂
ガッラプラチディア廟堂
ガッラプラチディア廟堂

 

もちろん現代も、ラヴェンナには数多くのモザイク工房、モザイクアトリエが軒を連ね、数々の素晴らしい作品を生み出しています。

 

ravennamosaico
 

そんなラヴェンナでは、2年に一度モザイクのお祭りが開催されています。2009年に続き、今年は10月8日から11月20日の約1ヶ月間開催。

 

「RAVENNA MOSAICO/ラヴェンナ モザイコ」と名付けられたこのお祭り、モザイクに興味がある方には本当にお勧め!街の各所でラヴェンナのモザイクアーティスト達の展覧会が開かれ、世界遺産の教会でも特別にモザイクのライトアップやコンサートがあったり。一押しはチェントロストーリコ(歴史保存地区)ど真ん中のサン・ドメニコ教会で開かれる、世界中のモザイクアーティストの作品を集めた展覧会。

 

前回の展示では、私の学んだ工房のルーカ・バルベリーニの作品が注目を集めていました。

 

作品の前でポーズを決めるルーカ
作品の前でポーズを決めるルーカ
一見色の洪水だけど
一見色の洪水だけど
よく見ると全部人
よく見ると全部人

ラヴェンナではリプロドゥツィオーネの際に、「metodo a rivoltatura」という技法を主に使います。他の技法に比べると、とっても作業が多くて面倒ではあるのですが、より忠実に作る為には一番の技法です。

 

夏はアドリア海目当てのドイツ人がたくさん訪れてすっかりバカンスの町なのですが、RAVENNA MOSAICOが開かれる秋はぐっと落ち着いて、中世の趣を残す町が色づいた木々に彩られます。

 

モザイク工房Kokomosaicoの窓からの景色
モザイク工房Kokomosaicoの窓からの景色
筆者のキッチン天窓
筆者のキッチン天窓

そしてもちろん、町もモザイクでお化粧。
ショーウィンドウ前のプランター、駅のベンチ、案内板...色んな所でモザイクに出会えますよ。

 

お店の前のプランター 色んな色で各所にあります
お店の前のプランター 色んな色で各所にあります
アップ。赤と黄色はラヴェンナの色
アップ。赤と黄色はラヴェンナの色
町の中心、市民広場Piazza del Popoloの看板
町の中心、市民広場Piazza del Popoloの看板
メインの通りには全てモザイクの看板が。ボッカチオ通り
メインの通りには全てモザイクの看板が。ボッカチオ通り

秋の旅行、もしまだご予定決まっていなかったら、モザイクの町でモザイクのお祭りに参加...というのも一興。小さな町ですが、治安も良く、見るものもイベントもたくさんあるので、じっくり滞在型旅行にお勧めです。

 

私も11月に行く予定。チェントロストーリコでみなさんとすれ違えたら嬉しいですね。

 

それでは、また。Alla prossima!

 

RAVENNA MOSAICOの詳細はホームページをご覧ください。

 

RAVENNA MOSAICO 2011

- Primo Festival Internazionale di Mosaico Contemporaneo Seconda edizione

http://www.ravennamosaico.it/

 

コメント一覧

Toyomiさま
著者からのお答えが届きました。
ガッラ・プラチディアの青、サン・ヴィターレの緑はともにズマルト(smalto)というガラス素材です。ズマルトはモザイク用に作られた一種の色ガラスで、主に初期キリスト教時代からビザンチン時代にかけて多く使われました。
ラヴェンナやローマ、ヴェネツィア、シチリアの教会や、クロアチア、トルコなどの宗教施設でズマルトを使ったモザイクを見る事が出来ます。
ただ、ラヴェンナ以外だと背景は金になることが多いので(制作時代の関係です)、背景が緑や青なラヴェンナのモザイクはひと際目立ちますね。
ズマルトは、現在はヴェネツィア本島内にあるオルソーニという工房でモザイク師用に作られています。4世紀や5世紀の質感を再現したズマルトも作られていますよ。
ズマルトを始めとするモザイクの素材についてはvol.7でもご説明しておりますので、読んでいただければ幸いです。
Posted by admin   at 2011/12/6 21:39
ラヴェンナのモザイク
数年前にラヴェンナに行き、モザイクに魅了されました。特にガッラ・プラチーディアの深い青、サン・ヴィターレの緑が忘れられません。あの青や緑のモザイクは、石ですか、ガラスですか?石でしたら、なんという石でしょうか。教えていただけたら、うれしいです。
Posted by Toyomi   at 2011/11/19 12:10

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