全国版コラム 今日もアンティーク日和

title11

木土藍楽「木土藍楽」という店の名は、「喜怒哀楽」に、ひっかけたわけでしてね。考えていたとき、まず、喜怒哀楽が頭に浮かび、当時、扱っていたのが、圧倒的に、箪笥だったり木のものなので、それで、木。あと、焼き物の土、藍染めの布の藍と、すぐ思いつきました。いま、店は11時に開けて、夜は7時まで。土、日は、10時から6時まで。本来は、骨董屋って、お昼からなんですけどね。西荻窪に来てからは、なるべく早く開けるようにしています。

だって、デパートにくるような感じでみえる人が、増えてね。ぼくらの常識から、かけ離れてしまった。この店は、西荻窪の北口から女子大通りをきて、最初の骨董屋なので「なぜ、店を開けるのが遅いの?」って、ぼくが、代表で、叱られる。そのつど、説明するんです。昔は、骨董屋というのは、社長さんが、お昼に、そばでも食べにきたついでに、寄っていったりしたもので、店は、ゆっくり開けるのが、習慣。そんなに早くから、やらないんですよ、ってね。

木土藍楽お客さん、圧倒的に多いのが、ご婦人方。その方たちが団体でくると、店で茶飲み話の延長みたいになっちゃってね。ものを見て、あ、これは実家にあるとか、旦那の実家の蔵にあるとか、って話になっちゃう。でも、最近は、趣味で手づくりしている方も多く、バッグをつくるんだと、ハギレを探すひととか、いますよ。それにくらべると、男のお客さんは、少なくなりました。以前は、ボーナスが出るから、好きな酒器を、少し高くてもいいから買っておこう、というお客さん、結構、いたんですけどね。それから、例えば、酒の会社の社長さんから、酒に関する古い、面白いものがあったら、なんでも持ってきてくれ、とかね。

そういう方、いなくなりました。逆に、昔、買ったものを、会社がタイヘンだからひきとってくれないかと、言われたりします。あれは、困るなあ。ウチも、いま、タイヘンなんですって、言うしかないですよ。

 

  • side082
  • side
  • side
  • side08_on
  • side08_on
全国版コラム 今日もアンティーク日和

木土藍楽

〒167-0042
東京都杉並区西荻北4-5-28

Tel&FAX:03-3301-2460

OPEN:11:00-19:00

CLOSE:年末年始