私は”鉄”のおんな

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ドライフラワー95年に、お店を開きました。そのときは、あんまり道具類は多くなくて、ドライな花やハーブや香りのものが、多かったんですね。そうしたら、プレゼントにするお花だけど、ピンクはないの? っていわれまして-ピンクのドライフラワーも、置いてみたんですけど、自分でどうも落ちつかないんですよね。で、自分から見えない位置に、置くようにしたりして-花よりも、木の実や香りのものを、充実させたんですね。いまも、展示品の下にカルダモンとかグローブとかを、敷いているんです。自分では、もう、なれてしまっていますが、お店に入ってきた方は、いい香りがするとか、いいますね。

そんなに強い香りでもないですし、強く主張するものでもないですし、ココに入ってすぐ、うわあっていうものでもないですけど、-でも、ホッとできるといいなあ、と思いますし、自然のものなので、相性がいい-自然といえば、この店は、使っていたものを、ただ、ものとして、器とか容れものとして、売る、というよりも、なんか、家の中に自然にある、というようなものがいいな、と思いますね。

吊るされた道具これは、魚を獲る道具だとか、サラミを吊るす道具だとかって聞くと、そこに、物語や歴史のあることに、思いをめぐらしますね。サラミを吊るす道具なんて、18世紀のもの。昔は、ダメになったら、また、買えばいいという時代ではないので、直したりしながら、一つのものを大切に使ってきている-アンティークというと、中には、おどろおどろしい物語をひきずってきて、コワイ、というようなものもあります。でも、ここまで残っているのは、大切に使われ、愛され、そして、いまにある、というカンジ-コワイ物語よりも、生活に役立ってきて、ここでまた、花開く、みたいな-ね。

ですから、吊るす道具に、別のものを掛けても面白いかな、たとえば、植木鉢を掛けても面白いかな、なんて思いますね。

本来の用途がわかる楽しみと、また何に使えるかな?とイマジネーションを働かせるのも幸せなひとときです。

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全国版コラム 今日もアンティーク日和

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