古時計の物語を聞こう

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いろいろなモノに興味があり、特に、古いモノが好きでした。住まいは川崎だったんですが、中学生になると、お小遣いを貯めて、下北沢の古道具屋さんや古着屋さんへ行ったり。でも、お金がないから、なかなか買えなくて、ほとんど見るだけ。

TRIFLE ぼくみたいな古いモノ好きは、友だちの中でもマレでしたが、唯一、理解のあった友だちが、懐かしのオモチャのムック本を貸してくれました。それを、えっ、こういう世界もあるんだと、食い入るように見た。ブリキのロボットだったり、ソフトビニールの人形だったり。それから、人をわくわくさせることができる“モノづくり”っていいな、という漠然とした想いを持つようになり、後に、デザインの学校に進むことになります。デザイン学校でも授業で課題がでると、オモチャや古いモノに関連した作品を、提出。先生も、面白いヤツと思ったのか、就職先に、オモチャなどを企画・試作していた事務所を紹介してくださった。

TRIFLE そこで、たくさんのことを経験させてもらい、学ぶべきこと、大切なことを教わりましたね。企画を考える時の参考として古いオモチャや時計などの資料、実物サンプルなどを見たり、手にふれる機会も多く、すばらしさに惚れ惚れすることも、しばしば。仕事は徹夜続きで忙しかったけれど、ちょっとした時間を見つけては、あちこちの古道具屋さんや時計屋さんに、行ったなあ。関東はもちろん、日本各地へ。

もっともっと 、いろんなことを知りたかったんですね。行った先々、時計士さんに昔の話をお聞きしたり、時計修理とはどういうことかも、経験をまじえながら教わり、また、古いモノや時計たちとの偶然の出会いも、たくさんありました。いま思えば、若くて、情熱があったから、できたことなのかもしれませんね。

 

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