全国版コラム 今日もアンティーク日和

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play on wordsギャラリーを運営しながら、私も「play on words/プレイオンワーズ」名義で作家活動をしています。その割合、半々でしょうか。
いま、メインでつくっているのは、日本手ぬぐい。注染という、江戸時代初期からある技法で染めます。私がデザインして、工場に発注します。
江戸川区にある染めの工場とご縁ができたのは、10年ほど前。知り合いの方の伝手で工場に見学に行きましたら、機械と人の手がいいバランスで働いていて、それが私の理想とするもので、ピッタリきたんですね。
デザインをして、ものづくりをしたいと思っていたので、キッカケをいただきました。
手描きの線を図案に起こしたら、そこから先は型彫りと染めの職人さんのお仕事。技術的な制約も多いのですが、その中で図案を考えていくというのがたのしみでもあります。10年に渡って40柄ほど作りましたが、まだまだ可能性はあるかなと。

和紙あと、和紙の製品も少しつくっていまして、日本各地のいろんな和紙のよさを生かしてプロダクトする ーぽち袋、グリーティングカードなど。
これからも、自分の課題として和紙のものを展開していきたいですね。
それ以外の仕事として、ショップのロゴマークのデザインなどもいくつかしています。
下町で代々続くお漬け物屋さん「喜多福」ではロゴをはじめ、包装紙、ショッピングバッグなどのデザインも。着物屋さんの「しいばし商店」、アメリカで日米の工芸作家作品を扱う「entoten」でもお店の看板となるロゴを担当しました。それぞれの店主さんからショップや商品への想いを伺い、ロゴマークという形に「見える化」するのは、クライアントさんと恊働でつくりあげて行く作業でとてもやりがいを感じています。
これも、私の好きな仕事の一つです。展示すること、つくること、その両方にまたがって両方をやっている意味があるのかなと最近は思っています。

まあ、趣味が仕事みたいなものでして……もう少し余暇の時間を上手く使いたいなとは常々感じているのですが。
今はまだ娘が2歳と小さいので、休みの日はちゃんと仕事を休んで一緒に公園に行ったり子供向けの施設に行ったりするのも結構気分転換になっています。私の趣味の部分としては、昔からアンティーク屋さん、博物館が好きで、どちらかというと新しい、コンテンポラリーなものよりも、古いもの、昔、発掘されたようなものに、感銘を受ける感覚があるんですよ。自分がいいなと思ったものが、何百年も前からあるじゃないか、という悔しさも含めて感じることもしょっちゅうですけどね。好きな画家は、浮世絵画家の歌川国芳や絵本作家の初山滋。すごい技術があるのに、それをひけらかすわけでもなく、これ面白いでしょう、みたいな想いが画面からあふれてくる。いいですね。

古めかしい建物に、庭もある。誰かのアトリエか部屋に迷い込んだようなこのギャラリーカドッコという空間。この雰囲気を活かして、これからも色々な作品を発表する機会につながれば嬉しいですね。

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■イベント情報
木もれ日クラフトパーク in 高円寺フェス
日 時:2018年10月27日(土)、28日(日)
    10:00~16:00
場 所:高円寺北公園
 

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〒167-0042
東京都杉並区西荻北3-8-9

Tel:03-6913-7626

OPEN:12:00~19:00

定休日:木曜日※その他展示替えの為の不定休あり

HP:http://cadocco.jimdo.com/