まち歩きのススメ／西宮市苦楽園
芦屋の住宅地を訪れていたところ、偶然たどり着いた堀江オルゴール博物館。先代遺品の貴重で膨大なアンティークオルゴールコレクションを公開展示するための私設博物館です。
サービスの方に京阪神の近代郊外住宅を見て回っている旨をお話しすると、思いがけずオーナーに取り次いでくれました。敷地には立派な庭園があり、建物ごと購入して博物館としたことを伺うことができました。庭園は近代日本庭園で有名な小川治兵衛の作であることが判っているそうで、秋には庭園を開放されています。オルゴールも十分見ごたえのあるものですが、傾斜地を巧みに生かしたこの庭園も優れたもので、これだけのものを維持管理、公開されている背景に驚くばかりです。
こちらは芦屋の山邑邸。ヨドコウ迎賓館として企業が買い取り、改修保存を行っています。設計はフランク・ロイド・ライト。ライト帰国後に遠藤新が工事監理して完成した住宅建築です。これらを拝見するとあらためて文化財としての建築を保存、公開することの重要性が判ります。