一手間加えて

大雪・熊蟄穴

螺旋階段は足が触れる段板や手が振れる手摺に、鉄の固さや冷たさを和らげる一工夫をすると、心地の良い階段になります。

段板には杉の板を使いました。
浮造りにすることで足障りの心地よさは抜群ですし、全面が滑り止めにもなりますので、昇り降りの時にも安心感があります。

手摺はペーパーコード(紙紐)と言って、防水加工された紙を縒ってできた紐を巻いています。Yチェアの座面でも使われています。

手摺の先端は滑革で造った袋を被せています。
時間とともに飴色になっていくのが楽しみです。

段板も手摺も、足で触っても手で触っても、冬は冷たくなく夏は汗を吸ってくれるので、心地の良い肌触りになります。

目で見て感じる心地良さだけでなく、身体が感じる心地良さを考えることも大切にしたいです。

一手間加えて