阿弥陀町の家

兵庫県高砂市
施工:井藤工務店

阿弥陀町の家

引き続き、年末に竣工した寺社・庫裏のご紹介です。参道に面した拝殿。既存拝殿を位置移動して再利用したものです。

阿弥陀町の家

柱と梁をがっちりと結ぶ伝統的な結合方法を組み物と呼びます。組み物は井藤工務店の得意分野。驚くほど多くの部材を必要とし、そのすべてに精度が求められます。一品製作のため、一つ一つの部材が完全な手仕事。「木と対話しながら加工する。」とお聞きしますが、途方もない根気の仕事に本当に頭が下がります。

阿弥陀町の家

この写真が改修前の拝殿。構造検討の結果、屋根架構のみの再利用となりました。参道に面した拝殿はこの建築のシンボル。また、参道を行き来する多くの参拝者の記憶に残っているであろう存在です。屋根架構のみとなっても再利用することは、大きな意味のあることと考えます。

阿弥陀町の家

まち並みの風景のひとつとして、以前の記憶につながる新しい風景になればと思います。