街とのかかわり

「街路との公的な係わり合いは家の外に座ることである」
と、アレグザンダーはパタンラゲージの中で言っています

ベンチ

ベンチ

今回、玄関と道路が近いため
植栽と共にベンチを設け
回り込むようにアプローチします

この場合は、街路との繋がりよりも
玄関前の領域をつくり、道路と分割する効果が大きいようです
道路からまっすぐ入るよりも
玄関や玄関前に立ったときの感じ方が全く違います

同著の中には「座れるさかい壁」というのもあり
そちらに近いのかもしれません

古材のベンチと洗い出しの床と植栽
コンクリートとアスファルトばかりの都会では異質なものに見えるのか
道行く人は興味深そうに見てゆきます

植えた直後の植栽に水やりをしていたら
通りかかった年配の女性に「緑があるといいわね、どうもありがとう」
と声をかけられ、うれしい気持ちになりました

存在自体が街とのかかわりになることもあるようです