トロント建築散歩

数年前、カナダはトロントを訪ねる機会がありました。建築の自由さ?が日本とは大分違う印象を受けました。
いくつかご紹介したいと思います。

 

トロント市庁舎。私の設計人生のきっかけになった建物。2棟のカーブした高層事務ビルが中心の円形議事堂を囲んでいる。なんとこの議事堂の下部(地下)部分はキノコの茎のように細い1本足になっているのです。なんでー?。

 

美術学校の教室。どこからこんな発想が出るのでしょう。他に空き地もあるのに。隣接の建物からは宙に浮いた様が異様で不安です。なんでー?。カナダには地震がないの?。

古い教会とホール。リノベーションとはいえ、ここまで大胆な意匠のコントラスト。攻撃的合体と言うのでしょう。

コンサートホール

コンサートホールの椅子配列。周囲の壁に沿って通路があるだけ。客席の椅子間に通路はありません。
椅子が途切れず、集中できて出演者に好評だそうです。
カナダ?トロントの建築基準はどうなっているのでしょう。なんでー?。自己責任?。緊急時の避難は大丈夫?。

 

中心街のアーケード。冬の厳しいトロントでは地下街やアーケードが充実しています。日本と違って規模が大きく大胆で、そしてなにしろ美しい。

モントリオール博覧会の記念建物

最後にハビタ66。モントリオール郊外にある。
1966年モントリオール博覧会の記念建物。
モシェ・サフディの設計。現在も集合住宅として使われ、主にアーティスト達が住んでいる。
雑誌を見て感じたスケールより相当大きい。空中の抜けが想像以上に大きく迫力がある。