内子町伝建地区 長岡家「シャルム」

愛媛県喜多郡内子町内子

 

長岡家「シャルム」

長岡家「シャルム」

内子町八日市・護国地区は、江戸時代の旧街道沿いに立地し、木蝋の生産・販売で繁栄した在郷町であり、往事の町家群が多く現存し、昭和57年(1982)に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
保存地区全体では、製紙や木蝋の生産が盛んであった江戸時代中期頃の町割りが残っている。

この地区の町並みは、棟を街路と並行に通す平入造りの町家が連なっており、町家の特徴として、浅黄色(黄土)と白漆喰で塗り込められた重厚な外壁や、袖壁になまこ壁、出格子、虫籠窓、出手摺等がある。その他、建物間の小道(せだわ)、敷地造成時の石垣、側溝等、江戸時代末期から明治中期頃の様子を留める。
歴史的なまちなみ保全においては、伝統的建造物群保存地区保存条例を制定し、地区住民の参加と協力のもと現在に至っている

リノベーションしたパン屋さん「シャルム」は、余分な装飾のない、町並にふさわしい静かで落ち着きのある店内で、天然酵母のパンをゆっくりと味わうことができる。