ダーニング

季節ごとに服を新調して身だしなみを整えることができないタイプなので、気に入った服は擦り切れるまで着てしまいます。

昨年の秋、お気に入りのカーディガンを出したところ、虫食いの穴を発見しました。
ニットの繕い方がわからず、小さな穴だったので手持ちの絹糸で縫い合わせましたが、きれいに仕上がりませんでした。

そして最近「ダーニング」という方法を見つけました。
イギリスが発祥の衣類の繕い方です。
繕った部分を目立たないようにするのではなく、繕うことで衣類により愛着が生まれるような方法にこころ惹かれました。
お気に入りの衣類を育てているようにも見えます。
こんな風に繕い続けたら、愛着が湧きすぎて捨てるなんてできなくなりそうです。

「野口光の、ダーニングでリペアメイク」より

「野口光の、ダーニングでリペアメイク」より

早速、ダーニングマッシュルームという道具と糸と針を購入して、お気に入りのカーディガンを繕ってみました。

 

仕事でも着るカーディガンですし、初めてのことなので、今回は目立たない様に繕いましたが、いつか色を使って繕い、衣類を育ててみたいと思うのでした。

自然素材を使って作った家も、きっと同じことだと思います。
家も時間が立てば補修が必要です。
修繕しながら愛着を持って家を育てていってほしいと願います。
だからこそ、住む人が愛着の持てる家をこれからも作っていきたいと思います。