古いものと新しいもの no.5

東・西の平田家

奈良県橿原市「東・西の平田家」。
江戸時代、古い街道に面した旅籠としてこれらの建物は利用されました。幸いなことに東の平田家は「八木札の辻交流館」として改修され、一般に公開。じっくり見学することが出来ます。


2階の客室

2階の客室は襖で仕切られ、落語噺にでてくる旅籠の情景と重なります。襖の上部は欄間で飾られ、その一つ一つに物語(お伊勢参り)があるそうです。

辻に面する角部屋

辻に面する角部屋はかなり開放的。夕刻、腰掛けながら欄干に手をやり、街道を歩く人並みを眺める旅人が想像できます。建築的に興味深いのはこれらの寸法や建具。腰壁の高さや欄干との関係。障子や雨戸。つながり部分に様々な工夫があるのが日本建築の面白いところ。現代の住まいに魅力的に応用できそうなものがたくさんありそうでワクワクします。